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Paris [Documentaly]

夜中1時過ぎ。胃がムカムカして目が覚めた。ロンドンの友人宅では歓待を受け、沢山食べ過ぎたせいだろうか?それとも、昨日からの一連の影響だろうか?いずれにしても、なんだか身体だけあって、心は何処かへ行っているようだ。

昨夜真夜中から一睡もできず、ひたすらネットで情報を調べたり、友人達と連絡を取っていた。パリの朝は8時頃、日が昇る。本当なら蚤の市に行くために早起きしよう、と早めにホテルに戻ったことが幸いだった。家にいるように、というパリ市長の言葉もあり一体どれぐらいの人がそれに従ってるのか想像もできない。窓から見下ろす路地には時折、車が走るだけ。

ただ人はポツ、ポツと歩いている。9時を過ぎた頃には観光客っぽい数人の姿も見えた。お腹も空いてきたので、とりあえず外に出てみようと思った。他の宿泊客はどうしているんだろう?街の人々は?ホテルを出ると右手がサンマルタン運河。あの悲劇の場所へは徒歩7・8分。そちらには行けない。左側へ向かうとメトロの駅がある。蚤の市には行けない、市場やデパートなど不特定多数の場所へは近ずかないよう、外務省の注意喚起にあったから。

一歩踏み出すと、買い物袋を持った男性や親子とすれ違った。会社へ向かうのかコーヒー片手の女性もいた。メトロの駅に近ずけば近ずくほど人に出会う。ひょっとして、みんな出歩いてるの?大丈夫なの?大きい通りに出るとお店も開いてる、普段通りに。もしかしたらみんな努めて普段通りにしているのかもしれないが、少し心が軽くなった。とりあえずメトロのホームへ降りた。一箇所だけ行ってみたい場所があったので明るいうちに戻れば、と。

誰もいないホームをこれほど心細く感じたことはなかった。だがやってきた列車には結構な人が乗っている。また少しホッとした。ホテルを出る前、ロンドンにいる友人にこんな状態では行けないかもしれない、とメールを打っていたのを思い出し、時差1時間のロンドンはちょうど夜が明けたばかりだ。メールをチェックすると、今ならEurostarも動いてる。できるなら今すぐ北駅へ向かい、明日出発を今日へ変更できるか確認してみて!と書いてきてた。

仕事柄、不測の事態にはなんとか対応できるように心積もりはしていたので、列車が動いているうちに、という選択肢はあった。大統領が国境封鎖を宣言していたから、いつどうなるのかもわからない。友人からのメールが背中を押してくれた。すぐに北駅へ向かい、カウンターへ。まだ朝が早いからか数人しか並んでいなかった。シフトで変わったばかりの女性が対応してくれた。

彼女は安心させるように笑顔で心良く日にちの変更をしてくれた。荷物をホテルに置いているので余裕を持った時間帯の列車で取り直しができたので、直様ロンドンの友人へメールし、ホテルへ戻る。安心したのかお腹が空いたので途中、パン屋でパンを購入し、これが焼きたてでどんなに美味かったことか!ホテルの人も1泊で切り上げることに残念そうだったが、仕方がない。スーツケースを持って再び元来た道を引き返す。東駅を突っ切る形で北駅へ向かうが、陸軍の小銃を持った軍人さんに加え、警察も駅の警備にあたっていた。

映画アメリに出てきた階段を登り、北駅へ。実は変更したチケットが時間だけ変わっていて、日にちは明日のままだったので、またカウンターに並ばなくては。50分前よりカウンターは混雑していた。どの人も考えることは同じ。同じ女性が対応してくれて、1本早い列車にしてくれた。良かった!カウンターを出るとすぐの列車に乗り込むようにと放送がかかる。ラッキーだ!出国審査も荷物検査も普段通りだった。イギリス入国審査は色々聞かれたけど、それは仕方ない。

カウンターで発券してから列車に乗り込むまで20分もかからなかった。席に着き列車が動き出すまで、なんだか長かった気もするが、気持ちの問題だろう。定刻通りに列車はパリを出発。2時間15分でロンドンへ。列車でも眠れず、ロンドンのセント・パンクラス駅に着いてwifiがうまく働かず試行錯誤のうえ20分もかかってメールが起動した。友人に着いたことを知らせ、地下鉄とバスで移動。彼らのアパートに着いても気持ちは張り詰めたままだった。

そのままいろんな話をして、食事もして、映画も見た。だが気持ちは晴れないままだ。なんだか逃げるようにパリを後にしたことに、罪悪感を感じる。ロンドンは今、朝の3時。胃痛は治まったが身体はどうだろう?気持ちは?本当はテニスを観るためのロンドンが目的で、パリは寄り道だった筈なのに。まだ、心はパリに置いたままになっている。

亡くなられた方達のご冥福と、ご家族、友人の方達に哀悼の意を捧げます。



#PrayforParis

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